訪問介護、デイサービス、ショートステイ、老人ホーム。介護サービスは種類が多く、名前だけを見ても「今の家族にはどれが必要なのか」が分かりにくいものです。
介護サービス・施設探しは、評判のよい一か所を当てる作業ではありません。本人が困っていることと、家族が抱えている負担を外へ出せる形に分け、その役割を担えるサービスを探すために使います。
まず、「何を外へ出したいか」を一つ決める
入浴の介助が大変なのか、日中一人になることが心配なのか、食事や服薬の見守りが必要なのか、夜間対応で家族が疲れているのか。最初に一番重い負担を一つ選びます。
「介護を全部お願いできるところ」を探すより、その負担を減らせるサービスから見た方が候補を絞りやすくなります。
サービス名が分からなくても、困りごとから探せる
訪問介護なのか通所介護なのかを自分で決め切る必要はありません。「入浴が難しい」「昼間の見守りが必要」といった困りごとを地域包括支援センターやケアマネジャーへ伝え、合うサービス種別を確認できます。
家で暮らし続けたいなら、在宅サービスから考える
自宅での生活を続けたい場合は、訪問介護、訪問看護、通所介護、短期入所など、必要な部分だけ外へ出す方法があります。
毎日すべてを頼るのではなく、入浴だけ、週数回の通所だけ、家族が休むための短期入所だけという使い方もできます。
在宅が難しくなってきたら、施設も並行して見る
夜間対応が難しい、常時見守りが必要、家族の生活が維持できないといった状態なら、在宅サービスだけでなく施設も候補になります。
ただし、「今すぐ入る」と決めてから探す必要はありません。将来に備えて候補を知る、資料を集める、見学するという使い方もできます。
公的な検索と民間の施設検索は、役割が違う
在宅サービスや事業所を広く確認するなら、公的検索
介護サービス情報公表システムでは、全国の介護サービス事業所や施設について、サービス内容などを検索できます。地域やサービス種別から候補を広く確認したいときの入口にできます。
施設を条件で探したいなら、民間の検索・相談サービス
LIFULL介護のような民間サービスでは、地域や費用などの条件から老人ホーム・介護施設を探し、資料請求や相談につなげられます。
公的検索と民間サービスは、どちらか一方だけを使う必要はありません。公的情報で候補を確認し、施設探しでは民間の検索や相談も併用できます。
比較するときは、料金だけでなく生活との相性を見る
費用は重要ですが、それだけで決めると、通いやすさや介護の内容、家族の生活との相性を見落としやすくなります。
利用時間、送迎、職員体制、医療的な対応、認知症への対応、家からの距離、空き状況など、本人と家族にとって必要な条件をいくつか決めて比較します。
施設は、資料だけで決めず見学できるなら見ておく
施設の雰囲気、職員とのやり取り、入居者の過ごし方、居室や共有スペースなどは、資料だけでは分かりにくい部分があります。
候補が絞れたら、見学や相談を利用して、本人が過ごせそうか、家族が通いやすいかを確認します。
検索結果だけで決めず、専門職にも確認する
本人の状態、要介護度、医療的な対応の必要性、家族の事情によって、使いやすいサービスは変わります。
候補を見つけたら、地域包括支援センターやケアマネジャーなどにも相談し、実際に利用できるか、ほかに合う方法がないかを確認します。
口コミやランキングだけで決めない
口コミは参考になりますが、本人の状態や必要な支援は家庭ごとに違います。評価の高さだけで決めず、必要な条件を満たすか、実際に使えるかを確認します。
まずは、候補を2〜3件見るところから
最初から一つに決める必要はありません。必要なサービス種別と地域を決め、公的検索や民間サービスで候補をいくつか見る。そのあと専門職や施設へ確認して絞れば十分です。
具体的に使えるもの
この方法を実際に使うときの候補です。順位ではなく、条件が合うかで見ます。
介護サービス・施設を探す
介護が必要になったら、家で使える支援と施設の両方から、今の状況に合うものを探せます。
介護を「家族がやるか、施設に入るか」の二択にしない
介護は、在宅か施設かの二択だけではありません。家で使うサービスを少し増やす、短期入所を使う、将来の施設候補だけ先に見ておくなど、段階的に外へ出していけます。