家族のことは、外からは見えにくいぶん、「家の中で何とかしないと」と抱え込みやすくなります。親子で同じ衝突を繰り返す、子どものことをどう考えればいいか分からない、家族同士で話しても整理できない。そんなときは、家族の外に相談先をつくれます。
家族相談は、誰かを悪者に決めるためのものではありません。家庭内だけで閉じている問題に第三者を入れて、何に困っていて、どんな支援が使えるかを整理するために使います。
家族全員が納得してから相談しなくていい
家族相談というと、家族全員で話しに行くイメージがありますが、最初から全員そろう必要はありません。保護者だけ、本人だけなど、困っている人が先に相談できる窓口もあります。
「相手が相談を嫌がるから何もできない」と止まらず、自分から外へ出せる問題だけでも相談できます。
状況を全部説明できなくても大丈夫
家族の問題は、過去からの積み重ねが長くなりがちです。最初から全部説明するのではなく、「今いちばん困っている場面」を一つ伝えるところからで構いません。
まず、「誰が」「何に」困っているかを分ける
同じ家庭の問題でも、保護者が育児に疲れているのか、子ども本人が学校や家庭で困っているのか、親子の会話がうまくいかないのかで、相談先や使う支援が変わります。
一つの相談先ですべて解決しようとせず、最初の窓口で必要な支援へ振り分けてもらう考え方で十分です。
子育て・親子関係なら、公的な相談窓口を入口にできる
子育てや親子関係の悩みなら、こども家庭センターなど地域の公的な相談拠点を入口にできます。家庭の状況を聞いてもらい、必要に応じて地域の支援へつないでもらえます。
電話や対面で話しにくい場合は、親子のための相談LINEのように、文章で相談できる公的窓口もあります。
「子どもの問題」だけにしない
学校へ行けない、生活リズムが乱れている、親子喧嘩が増えたなど、目に見える問題が子ども側に出ていても、家庭全体の負担や親側の疲れが関係していることがあります。
「子どもを直してもらう」ことだけを目的にせず、家庭の中で何が重なっているのかも含めて相談します。
相談するときは、困る場面と生活への影響を伝える
「関係が悪い」だけではなく、いつ、どんな場面で、どれくらいの頻度で困るのかを伝えると整理しやすくなります。
たとえば、毎朝学校へ行く前に衝突する、家に帰ると会話が成立しない、家族の誰かが眠れなくなっている、仕事や学校に影響が出ている、といった形です。
公的な家族相談と民間カウンセリングは、役割が違う
子育て支援や地域の制度につながりたい場合は、公的な家族・子育て相談が入口になります。一方で、家族関係そのものを時間をかけて整理したい場合は、民間のカウンセリングを使う方法もあります。
このページでは、まず子育て・親子関係に直接つながる公的窓口を載せています。一般的な関係整理をしたい場合は、カウンセリングを別に使えます。
学校・介護・法律など、別の問題なら相談先を分ける
学校に行けないことが中心なら学校外の居場所や教育相談、介護が中心なら介護相談、相続や離婚など法的な問題が中心なら法律相談というように、家族相談だけで全部抱え込まなくて構いません。
暴力や生命・身体の危険があるなら、通常の家族相談より安全確保を優先する
暴力、虐待、脅迫など、今の安全に関わる問題がある場合は、「家族で話し合う」ことを先にしません。警察、救急、DV支援、子どもの安全に関する窓口など、状況に合う安全支援を優先します。
まずは、いちばん困っていることを一つ相談する
家族の歴史を全部整理してから動く必要はありません。今いちばん困っていることを一つ伝え、次にどこへつながればいいか確認するところからで十分です。
具体的に使えるもの
この方法を実際に使うときの候補です。順位ではなく、条件が合うかで見ます。
家族のことを相談する
家族のことを家族だけで抱えきれないときに、外の相談先を使って状況を整理できます。
家族の問題を、家族だけの責任にしなくていい
家の中だけで話し続けて同じところを回るなら、第三者を入れる意味があります。全員で同じ結論を出してから相談するのではなく、困っている人が先に外へ出すところから始められます。